JR東日本スタートアップとソラリスが資本業務提携
~ミミズ型管内走行ロボットによるメンテナンス業務の変革を目指します~
JR東日本の子会社でベンチャーへの出資や協業を推進するCVCのJR東日本スタートアップ株式会社(代表取締役社長:柴田 裕、以下「JR東日本スタートアップ」)と、ミミズのように動くことで複雑な細管を進むミミズ型管内走行ロボットなどを有する株式会社ソラリス(代表取締役:梅田 清、以下「ソラリス」)は、鉄道現場での配管メンテナンス業務の変革に向けて、資本業務提携することを合意しました。
◆ミミズ型管内走行ロボットによる前人未踏の配管内点検、配管経路の把握を一緒に目指します
JR東日本グループでは、グループ経営ビジョン「変革 2027」においてオープンイノベーションおよびICTの導入による鉄道現場の生産性向上を目指しています。
鉄道現場には雪を融かす散水装置、気動車への給油設備、駅トイレの下水設備、飲食店の給排水設備、ビルの空調設備等様々な用途の配管が限られたスペースに設置されています。鉄道に限らず社会インフラ配管の入口、出口付近ではファイバースコープカメラ等で確認はできますが数十ⅿ先の配管内部を確認することはできません。また配管経路を正確に記した図面も少なく、配管の経路把握も課題でした。2022年度のJR東日本スタートアッププログラム※1実証実験でその課題解決にチャレンジし、“前人未踏”の配管深部にソラリスのミミズ型管内走行ロボットは到達し、そこで得られる画像等のデータを活用することで新しいメンテナンス業務を生み出せる可能性を確認し、実証実験以降はフィールド試験を繰り返しています。
今回の資本業務提携により、私たちは鉄道だけなく社会インフラの配管DXをさらに推進していきます。
※1 JR東日本スタートアッププログラム:ベンチャー企業や様々なアイディアを有する方々から、駅や鉄道、グループ事業の経営資源や情報資産を活用したビジネス・サービスの提案を募り、ブラッシュアップを経て実現していくプログラムです。
◆株式会社ソラリスとは
ソラリスは、2017年に創業した、中央大学バイオメカトロニクス研究室の研究成果をベースとした大学発ベンチャーです。生物や生体の機能に学んだ柔らかいロボット(ソフトロボット)の最先端の研究成果の実用化を目指しています。高出力で軽量かつ柔軟な軸方向繊維強化型・空気圧人工筋肉をコア技術として、ミミズのように動くことで複雑な細管を進むミミズ型管内走行ロボットや腸管の運ぶ混ぜる機能を有した腸管型ポンプロボットなどの世界に類をみない独自技術を所有しています。
所在地 | 東京都板橋区東山町14-13 |
代表者 | 代表取締役 梅田 清 |
設立 | 2017年9月 |
事業内容 | 空気圧人工筋肉を使ったソフトロボティクスの製品化・製造・販売 |
企業HP | https://solaris-inc.com/ |