JR東日本スタートアップとTokyo Artisan Intelligenceが資本業務提携
～ 厳しい環境下でも導入可能なAIによるDXを推進します ～

　JR東日本の子会社でベンチャーへの出資や協業を推進するCVCのJR東日本スタートアップ株式会社（代表取締役社長：柴田 裕、以下「JR東日本スタートアップ」）と、量産可能なAIソリューションの開発により社会の課題解決を進めるTokyo Artisan Intelligence株式会社（代表取締役：中原　啓貴、以下「TAI」）は、鉄道現場の安全性向上、生産性向上に向けて、資本業務提携することを合意しました。

◆TAIのソリューションにより鉄道現場でAIによるDXを一緒に目指す

　JR東日本グループでは、グループ経営ビジョン「変革 2027」においてオープンイノベーションおよびICTの導入による鉄道現場の生産性向上を目指しています。

　鉄道現場では鉄道の安全・安定輸送を支えるため、日々線路や土木構造物等のメンテナンスを行っていますが、今後の労働人口減少社会における働き手不足等により業務の効率化は喫緊の課題です。そのような中で2023年度のJR東日本スタートアッププログラム※1実証実験にてTAIのAIソリューションを用いて、線路メンテナンスで用いる材料管理の効率化および、沿岸を走る線路への越波監視の効率化に挑戦しました。限られた実証実験期間の中、TAIのソリューションにより短期間でAIを現場に導入することができ、AIの改善を繰り返し行うことができました。また、埃が多い倉庫、気温が低い地域といった厳しい環境でも安定して稼働し、過酷な環境が多い鉄道現場でのAI導入に大きな可能性を感じることができました。

　今回の資本業務提携により、私たちはTAIとAIによる鉄道DXを一緒に推進していきます。

※1 JR東日本スタートアッププログラム：ベンチャー企業や様々なアイディアを有する方々から、駅や鉄道、グループ事業の経営資源や情報資産を活用したビジネス・サービスの提案を募り、ブラッシュアップを経て実現していくプログラムです。

◆Tokyo Artisan Intelligence株式会社とは

　2020年3月に設立後、様々な業界に対して多くエッジAIの社会実装を実現しています。エッジAIに求められる高速性と認識精度の両方を実現するTAI独自の学習手法とデータ圧縮技術によってお客様製品の省スペース化や処理能力の最適化を行っています。産業分野、医療分野、スポーツ分野と幅広く挑戦し顧客と社会の抱える課題解決に取り組み先端技術を活用したサービスの社会実装を目指します。

所在地	神奈川県横浜市港北区新横浜2-5-日総第13ビル８階
代表者	代表取締役　中原　啓貴
設立	2020年３月
事業内容	深層学習アルゴリズムの研究開発、エッジ AI プロダクトの開発および販売 AIエキスパート・エンジニアの育成
企業HP	https://tokyo-ai.tech/