ケーブルレスWi-FiのPicoCELAと資本業務提携! 広域通信網の整備とIoT事業推進に向け連携
JR東日本の子会社でベンチャーへの出資や協業を推進するCVCのJR東日本スタートアップ株式会社(以下、JR東日本スタートアップ 本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:柴田 裕)と、ケーブルレスでのWi-Fi整備を実現する無線マルチホップ技術を持つPicoCELA株式会社(以下、PicoCELA 本社:東京都中央区、代表取締役社長:古川浩)は、JR東日本の持つ駅や関連施設で広域通信網を整備し、利便性を高めることを目的に、資本業務提携することを合意しました。出資は12月14日付けで、2018年2月にJR東日本スタートアップが設立して以来、6件目の出資となります。
【”スタートアップ大賞”のPicoCELA 12月から通信環境難のスキー場で実証実験】
PicoCELAはJR東日本スタートアッププログラム2018の「アクセラレーションコース」の採択企業で、11月29日(木)に行われた発表会において、総合グランプリ「スタートアップ大賞」を受賞しました。
山間部などJR東日本の施設には、通信環境の整備が難しい場所も多く、スマートフォンの利用が広く普及し、インバウンドのお客様が増えている中で、いかにWi-Fi網を構築するかが、課題となっています。こうした中、PicoCELAの技術を活用することで、LANケーブルの配線量を大幅に削減するとともに、Wi-Fi親機のクラウド管理機能を使ったユーザーの行動分析が可能になります。
JR東日本グループでは、こうした広域通信網の整備を実現できるソリューションに親和性を感じるとともに、同社の技術が数多くの施設での導入実績があることを踏まえ、今回の資本業務提携へと至りました。
今後は、広域通信網の整備に向け新潟県のガーラ湯沢スキー場と、青森県青森市の八甲田山の2ヶ所で実証実験を実施します。またWi-Fi親機で収集した情報の活用などの幅広い事業展開を検討しております。
■PicoCELA株式会社
PicoCELA株式会社は九州大学発のベンチャー企業で、中継段数が増加してもスループット劣化の少ない独自の多段無線中継技術を保有しています。同社の無線バックホールが導入されたWi-Fi網は国内外で100事例、3,000台を超え、年間延べ利用者数は100万人に達します。多くの導入箇所で7割以上のLANケーブル削減に成功し、IoT普及を促進させる技術の一つとして注目されています。
所在地 東京都中央区日本橋人形町2-34-5 SANOS日本橋4階
代表者 代表取締役社長 古川浩
設立 2008年8月8日
資本金 3億8659万9900円
事業内容 情報通信システムの企画、開発、販売及び保守
企業URL http://www.picocela.com